SmallRig Sony α7IV / α7SIII / α1 L型ブラケット3660レビュー

SmallRigのL型ブラケット3660をα7IVにて使用して3ヵ月ほど経過したのでレビューします。特にメーカーのサイトに記載がなく、私も購入時点で気になっていたところを中心に記載します。

目次

剛性・使用感

α7IVでの使用では剛性に不満が出ることはなく、安定性に欠けたり強度に不安を感じたりすることはありません。L型ブラケット自体のメリットは色々なところで語られていると思うので省略しますが、セッティング済みの三脚で素早く縦横の切り替えができるのはやはり便利です。私の用途では風景や星景などが多いため、暗い中でも明かりをつけずとも素早く構図調整できることは、少しでも多くシャッターチャンスを稼ぎたい環境下ではとても重宝しています。

L型ブラケット自体の用途以外に、少しでも傷をつけずに綺麗に使用したいという考えと、気兼ねなく岩場やアスファルトにカメラを置くこともできるように、を両立させる目的もありました。この点についても申し分なく、使用していて精神衛生にとても良いです。本体保護の観点ではケージ3667のほうがデザインも好みで全周カバーできますが、L型ブラケットのメリットのほうが優先だったためブラケット3660を選びました。

α7IIIでとても不満だったグリップ性能がα7IVで大きく改善されていますが、それでも私の手では少々物足りなくなることが多かったのですが、ブラケット使用でグリップ面も大きく改善出来、ホールド感がとてもよくなりました。

サイドプレートの切り落し

購入前に最後まで悩んだのがサイドプレート部分のバリアングル用切り落し部分についてです。切り落されている寸法がメーカーにも記載がなく、普段使っているトラベル三脚の雲台で使用できるか不明でした。また、切り落されていることによる剛性も心配でしたが、結論として杞憂でした。

切り落されている部分のサイズは2.6cmで、保有の雲台でも問題なく使用でき、切り落されているからと言って剛性が不安になることは今のところありません。

ブラケット3660の切り落し幅
SmallRigブラケットのサイドプレート隙間幅2.6cm

サイドプレートの位置

使用時に都度適正位置にサイドプレートを移動させるのは面倒なため、バリアングルモニターへの干渉、USB-C端子カバー開閉干渉が無い位置を探し、そこで常用しています。具体的には前後位置とはしては一番前、左右位置としてはカバーを開けた状態でギリギリの位置です。

この位置で常用している場合の使用感ですが、フロントにモニターを向けた場合左端が少し被る程度なのと、真上・真下も問題なく向けられます。ただし、上下に向けた場合はモニター被りの範囲が少し広くなりますが、さほど困ったことはありません。

ストラップホール

街中スナップではカメラを首から下げて歩き回るため、安定性を上げることができる襷掛け位置でストラップを使用したかったのですが、底部にストラップホールが無いため、少々無理やり可動部の隙間に通しています。このせいでサイドプレートの前後稼働に支障をきたしますが、前述の通り私は位置固定で常用しているため問題はありません。頻繁に稼働させつつ同じように底部にストラップを通したい方は注意が必要です。

Manfrottoクイックリリースでの使用

メイン三脚でManfrottoの3ウェイ雲台を使用していますが、Manfrottoのクイックリリース機構は特有の仕様のためブラケット3660のアルカスイス互換が生かせません。そのため縦使用時に固定面積が広く出来るよう(かつ出来るだけ安価で)幅広のクランプを探しました。店頭でもいくつか試した結果Neewerの金属60mmクイックリリースプレートQRクランプが最高でした。

価格がクランプの中でも最も安価域であるにも関わらず、その価格に見合わない質感と剛性で使用時の安心感はとても高いです。そして幅広のため縦使用時でもシビアな位置調整に気を遣わずしっかり固定が可能です。

総評

L型ブラケットが欲しいと考えている方が居れば、安心してオススメします。

サイドプレートを最長まで引き延ばした場合の剛性感だけは確認していませんが、私と同様の使用レベルであれば問題ない使用感となるはずです。

α7IV発売から半年ほど経過し、ブラケットも選択肢が増えています。価格面で考えた場合、もっと安いL型ブラケットがいくつかありますが、私はα7IVで動画撮影も想定しており、その際動画用の周辺機器をSmallRigで揃えるつもりでもあったためSmallRigを選びました。以前安価なブラケットを使用して色々な不満が出たことも要因ではありますが、せっかく良いカメラを買うなら、周辺機材も安心できる品質のもので揃えたいというのも選定の後押しとなりました。

SmallRig製品・α7IVはどちらも人気ですので、もし使用して不満が出たら売却することも容易かと考えますので、購入に迷われているのであれば購入することをおススメします。

そして、今回Neewerのクランプがとても気に入って、保有全ての三脚分購入してしまったので、併せてオススメしておきますw

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